白磁 ソースパン フランス アンティーク ブロカント
パリの蚤の市で見つけた白磁製のソースパンです。
フランス・リモージュ社 ALUMINITEシリーズが
開発された後に登場したものと考えています。
Divine Style French Antiquesさんの記事を見つけました。
(一部引用させていただいています)
ALUMINITEはセーブルで訓練を受けた
セラミックエンジニアRené Frugierが
1900年頃耐火製の磁器を開発。
「ベルエポックの偉大なフランスキッチンの革新の1つ」で
「ストーブ鍋と磁器の入れ物の間を ジャグリングする必要」
はなくなったとありました。
他サイトの記事でも「温度変化に強い耐火性磁器の開発は
当時の主婦や化学技術者に喜び」を持って迎えられたとのこと。
そんな評判のよい商品は他社もこぞって作ったのではないでしょうか。
いつの世も洗い物が一つ減ることは歓迎されると想像すると
当時のマダム達の嬉々とした興奮が伝わってくるような
お品物です。
サイズ:直径11cm 高さ5.3cm 取っ手の長さ 9.5cm
買付国:フランス
状態:経年による小キズ、サビは見られますが、ヒビ、カケなく良い状態です。内側に凹凸が見られますが、釉薬が掛かっていることから、製造時のものと思われます。
補足:蚤の市のスタンドのマダムによると直火可とのことですが1900年頃の火ですから店主としましては少し懐疑的です。パリのNissim de Camondo美術館内に1900年代のキッチン(*1)が再現されていますが「当時の最も洗練された設備」の「調理レンジ」は「1日中暖かく保たれた」「石炭火力器具」とあります。ALUMINITE の広告(*2)も同様のレンジです。
*1 写真17:Musée Nissim de Camondo サイトよりお借りしています。
*2 写真18:Divine Style French Antiquesさんのサイトよりお借りしています。